外湯めぐりと地元の味覚を堪能!しののめ荘から楽しむ城崎温泉

七つの外湯を浴衣と下駄でめぐる——それこそが城崎温泉の醍醐味。
湯けむりと川のせせらぎに包まれながら、御所の湯の開放的な露天や、地蔵湯の親しみやすさを楽しむひとときは格別です。
湯上がりには、但馬牛の旨味や冬の松葉ガニなど、豊岡ならではの味覚が待っています。
しののめ荘を拠点にすれば、外湯めぐり・食・文化体験がひとつに重なり、旅全体が特別な記憶となるでしょう。
外湯めぐりという非日常体験
城崎温泉の象徴は七つの外湯めぐり。地蔵湯、一の湯、御所の湯、まんだら湯、柳湯、鴻の湯、さとの湯は、それぞれに歴史や効能があり、巡るほど違いが見えてきます。浴衣と下駄で石畳を歩き、湯けむり立ち上る街を散策する時間は、他では味わえない非日常。
施設によって朝7時から夜23時までと長く営業しているため、夜風に吹かれながらの“はしご湯”も人気です。

しののめ荘を拠点にめぐる贅沢
しののめ荘は外湯めぐりに抜群の立地を誇ります。最寄りの地蔵湯までは徒歩数分。宿から浴衣姿のまま出かけられるので、気軽に七湯を楽しめます。
館内は和の趣を大切にしながら快適さを兼ね備え、外で遊んだ後もくつろげる空間が整っています。ガラス越しに錦鯉を眺める中庭や、別館の貸切風呂も人気のひとつ。家族やカップルでゆったり温泉を独占できるのは、この宿ならではの楽しみです。

食で出会う豊岡の恵み
温泉を堪能した後は、地元の味覚を味わいましょう。但馬牛はステーキやしゃぶしゃぶでその旨味を堪能でき、冬の松葉ガニは焼きガニやカニすき、甲羅酒といった多彩な調理法で楽しめます。
料理に使われるお米は、最高級ランク「特A」の産地として名高い京丹後市丹後町の契約農家直送で、こだわりの安心の味。丹後産コシヒカリのふっくらしたご飯に地元野菜の滋味が加わり、素材の力強さを実感できます。

夏の「夢花火」と灯籠流し
2025年夏は、7月30日から8月22日までの平日夜に「城崎温泉夏物語・夢花火」が開催されました。毎晩約200発の花火が夜空を彩り、最終日の8月22日には灯籠流しも行われ、川を漂う灯籠と花火の光が織りなす幻想的な景色は必見です。浴衣で花火を見上げながら味わう夏の夜は、外湯めぐりとともに旅のハイライトとなるでしょう。
四季折々の城崎を歩く
春は温泉街を彩る桜並木が見頃を迎え、川沿いに舞う花びらと外湯の湯けむりが幻想的な景色を生み出します。夏のイベントシーズンには「夢花火」や浴衣まつりなどが開催され、観光客と地元の人々が一体となって賑わい、夜空を彩る花火や川面に映る灯籠の光景が旅の思い出を鮮やかに彩ります。
秋になると山々が紅や黄金に染まり、外湯の露天風呂から眺める紅葉は格別の風情。そして冬は、しんと静まり返る雪景色の中で浸かる雪見風呂という究極の贅沢が待っています。
同じ城崎でも、訪れる季節によってまったく違う表情を見せてくれることこそ、この町の最大の魅力なのです。

旅の余韻を楽しむ
湯と食を満喫した後は、文豪・志賀直哉ゆかりの城崎文芸館を訪れ、温泉地と文学の深いつながりに思いを馳せるのも一興です。柳並木の川沿いを散策すれば、四季折々に異なる風景が旅人を迎え、写真に収めたくなる瞬間が次々と訪れます。
途中で立ち寄る足湯では、散策の疲れを癒しながら地元の人や他の旅人との何気ない会話が生まれ、旅に温かみを添えてくれるでしょう。カフェや和菓子店に入れば、城崎ならではの甘味や香り高いコーヒーを味わうこともでき、心も体も満たされます。
しののめ荘を拠点にすれば、外湯めぐりと食だけでなく、文化や人との触れ合いも自然と旅の一部となり、城崎で過ごす時間がいっそう豊かに広がります。
浴衣姿でゆったりと流れる時間に身を委ねれば、数日間の滞在そのものが特別な物語となり、きっと「また帰ってきたい」と思わせてくれるはずです。