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コラム

温泉街の奥に、隠れた風景 ― しののめ荘から始まる城崎散歩

歩くたびに景色が変わる町・城崎温泉。
その中心にあるしののめ荘を拠点にすれば、七つの外湯、柳並木、歴史ある町角、小さなギャラリーまで、すべてが“散歩の延長”のように楽しめます。

浴衣と下駄で石畳を歩けば、外湯ののれん、行灯の灯り、川面のゆらぎが旅の情緒を深めてくれます。
宿の静けさと湯の温もりに包まれながら、気の向くままに町へ出て、また戻ってくる。
そんな“町と宿がつながる旅”は、城崎ならではの魅力です。

季節の移ろいとともに、外湯、町、人の気配が変わる——。
しののめ荘から始まる散歩は、訪れるたびに新しい表情を見せてくれるでしょう。

はじめに:宿を起点に、街と湯の散策へ

木造旅館が立ち並ぶ石畳の通り、柳並木と川、七つの外湯。城崎温泉は、歩けば歩くほどその表情を変える町です。しののめ荘を拠点にすれば、宿泊だけではなく“町そのものを旅する”体験が始まります。

しののめ荘の立地と気軽さ

しののめ荘は、城崎温泉の中心街にあり、主要な温泉街や外湯へもアクセスしやすい立地です。

客室は和室を中心に、ベッド付き客室やバリアフリー対応室など、多様なニーズに応える構成。また2013年以降には檜風呂付きの特別室、2022年には陶器風呂の客室も加わり、様々な宿泊スタイルに対応しています。

宿を拠点にすれば、外湯、町歩き、食、そして宿の安らぎ。それらをひと続きで楽しむことができます。

街歩きと外湯めぐり、石畳に刻まれる思い出

城崎温泉といえば七つの外湯。浴衣と下駄で歩き回る“はしご湯”の文化は、全国的にも珍しく、旅の醍醐味のひとつです。

宿から出て、まずは地蔵湯やまんだら湯へ。その後、御所の湯の庭園風呂や鴻の湯の静かな風情を味わいながら、柳並木、川辺、小路、行灯の灯り。それらが呼応する夜の散策は、城崎ならではの体験です。

季節が移れば、景色は大きく変わります。新緑の春、深みを増す夏の夜、紅葉に染まる秋、そして雪景色の冬。城崎は四季ごとに異なる “隠れた風景” を見せてくれます。

旅の途中に、小さな寄り道を

町の路地裏や土産物屋、ギャラリー、文芸館。外湯めぐりの合間に立ち寄ることで、城崎の深みを知ることができます。温泉街の外側に広がる“暮らし”や“文化”に触れることは、旅の思い出をより豊かにしてくれるはずです。

また、宿に戻った後の一息も大切。貸切風呂や岩風呂でゆったりと湯に浸かり、その日の感触をじんわりと落ち着かせましょう。

食と宿、そして帰る場所としての安心感

しののめ荘では、地元ならではの食材を使った会席料理が用意されるプランがあります。海の幸、山の幸、そして城崎の湯。それらを組み合わせた旅は、ただの温泉宿泊以上の“味と記憶”を残してくれます。

疲れた体と満たされた胃を抱え、宿へ戻って布団に倒れ込む。その安心感と安らぎが、「また歩きたい」と思わせる城崎散歩の原動力になるでしょう。

四季折々に変わる静かな風景と湯の町

城崎温泉は、四季が町と湯と人を包み込むように変化する場所。浴衣で歩く春の夜、行灯の灯りに揺れる夏の川面、紅葉に染まる秋の露天風呂、雪景色と湯けむりの冬。

宿を拠点に、少しずつ足を伸ばし、ゆっくりと町を感じる。そんな “歩く旅” は、移動そのものが目的になる贅沢な時間です。

おわりに:宿から広がる世界

しののめ荘は、ただの宿ではありません。宿を起点とすることで、外湯めぐり、町歩き、季節の変化、湯、食、そして“その日の終わり”までを、一つの流れとして味わえる場所です。

「今日の散歩はどこへ行こうか」「どの温泉に入ろうか」「あの灯りの先に何があるだろうか」そんな小さな問いが、城崎という町とあなたをつなぎ直してくれる。

宿泊者というより、“町の一員”のような気分です。しののめ荘から始まる城崎散歩は、あなた自身のための、静かな旅の誘いです。

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