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コラム

季節ごとの楽しみ方 — しののめ荘で見つける旅の彩り

石畳の道、川沿いに揺れる柳並木、そして立ち上る湯けむり。城崎温泉は、その情緒あふれる町並みの上に、四季の移ろいが鮮やかな彩りを添える場所です。 春の桜、夏の夜風、秋の紅葉、冬の雪景色。同じ外湯に向かい、同じ道を歩いたとしても、季節が変わればまったく異なる体験が待っています。 今回は、温泉街の中心に位置し、静かな時間を大切にする宿「しののめ荘」を拠点に、城崎の四季を五感で味わう大人の旅の楽しみ方をご紹介します。

春 ― 桜とやわらかな光に包まれる、軽やかな街歩き

春の城崎は、やわらかな陽射しと花の気配に満ちています。大谿川沿いでは、芽吹いたばかりのしなやかな柳並木と、淡いピンク色の桜が川面に映り、湯気とともに春ならではの旅情を高めてくれます。

この季節は、浴衣と下駄で石畳を歩く足取りもどこか軽やかになります。外湯めぐりの合間に、少し長めの散策を楽しむのに最適な時期です。湯上がりに外へ出ると、昼間よりも少し冷えた空気が心地よく、身体の内側に温泉の余韻がじんわりと残るのを感じられるでしょう。

夏 ― 夜風と行灯の灯りが主役の夕涼み

夏の城崎の魅力は、日が落ちてから本領を発揮します。うだるような昼間の暑さが和らぎ、川面を渡る涼やかな夜風が吹き抜ける頃、浴衣に着替えて夜の外湯へ繰り出すのが夏の醍醐味です。

ライトアップされた橋や、川沿いに並ぶ行灯(あんどん)のあたたかな灯り、そして夜空に立ち上る湯けむり。湯上がりに冷たい飲み物を片手に夕涼みをしながら歩く時間は、夏ならではの非日常的な余韻をもたらしてくれます。

秋 ― 澄んだ空気と紅葉、湯の温もりを深く味わう

秋が深まると、城崎の空気は少しずつ澄み渡り、外湯めぐりの心地よさが一層増していきます。露天風呂に浸かりながら見上げる山々の紅葉は、湯気と相まって幻想的な美しさを見せてくれます。

秋の旅では、湯から上がった瞬間に感じるひんやりとした風が、温泉の確かな温もりをより強く印象づけてくれます。そして、食欲の秋。しののめ荘の夕食では、赤身と脂のバランスが絶妙な但馬牛をはじめ、地場の秋野菜など、豊かな里山の滋味を存分に堪能することができます。

冬 ― 雪景色と湯けむり、そして極上の松葉ガニ

冬の城崎は、白銀の雪景色と真っ白な湯けむりが織りなす、最も情緒的で静かな季節です。足先まで冷えきるような冷たい外気の中を歩き、温かい湯に身を沈めた瞬間の至福は、冬の温泉旅でしか味わえない贅沢です。

そして、冬の旅の最大のハイライトといえば、なんといっても「松葉ガニ」です。しののめ荘の食卓に並ぶ、焼きガニや濃厚なかに味噌といった冬の日本海の恵みは、身も心も深く満たしてくれます。湯と味覚、そのどちらもが際立つのが冬の城崎の魅力です。

四季の変化を受け止める、しののめ荘の静寂

春夏秋冬、町の景色が劇的に変わっても、旅の拠点となるしののめ荘の館内には、常に変わらない「静けさ」と「安らぎ」が広がっています。

外湯で町の季節を感じた後は、喧騒から離れた宿へ戻り、天然温泉の岩風呂や貸切風呂であらためてゆっくりと身体を温めることができます。木の温もりを感じる和の空間で深呼吸をし、旬の食材を生かした料理を味わう。この外の季節を感じる散策と、宿での静かな湯宿時間の繰り返しが、城崎の四季を自然と身体に刻み込んでくれます。

おわりに ― 季節を変えて、また帰りたくなる場所

城崎温泉は、一度訪れて終わる場所ではありません。季節を変えるたびに同じ町が違う表情を見せ、「次は違う季節に来てみたい」と思わせてくれる奥深さを持っています。

しののめ荘を拠点に過ごす時間は、四季の彩りを丁寧に味わうためのもの。次の休日は、まだ見たことのない季節の表情を探しに、城崎への旅を計画してみてはいかがでしょうか

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