湯けむりの町に「もう一つの居場所」を — 心ほどける純和風ステイ

城崎温泉の心地よさは、外湯めぐりの賑やかさだけではありません。旅を終えて宿に帰り、畳の上で深く深呼吸したときに訪れる、あの静寂こそが旅の最高の贅沢です。温泉街の中心に佇む純和風旅館「しののめ荘」は、旅先でありながら、まるで我が家に帰ってきたかのような温かさで旅人を迎えてくれます。今回は、喧騒を離れて過ごす、心ほどける純和風ステイの魅力をご紹介します。
【住】我が家のように寛ぐ、温もりに満ちた和の客室
しののめ荘の客室に一歩足を踏み入れると、ふわりと香る畳のい草と、どこか懐かしい木の温もりに包まれます。 本館には全18室の純和風客室が用意されており、なかには最大20畳の広さを誇る、グループや家族でもゆったりと羽を伸ばせる空間もあります。 「旅先でありながら、どこか懐かしさを感じるあなたの『もう一つの居場所』」というコンセプトの通り、過度な装飾を排したシンプルで調和のとれた和の空間は、忙しい日常で張り詰めていた心を優しく解きほぐしてくれます。

多様な旅のスタイルに寄り添う客室のバリエーションも魅力です。畳の落ち着きとベッドの快適さを両立した和洋室(1室)や、バリアフリーに配慮したお部屋、檜や御影石のお風呂を備えた贅沢な特別室も完備しています。 さらに、2022年秋にはプライベートな湯浴みを楽しめる「陶器風呂付き客室」がリニューアルオープンし、より上質でプライベートな大人の滞在が叶うようになりました。お気に入りの色浴衣に身を包み、畳の上でまどろむ時間は、日常を完全に忘れさせてくれます。
【館内】静寂の「間(ま)」を愉しむ、心落ち着くしつらえ

しののめ荘の魅力は客室だけにとどまりません。館内全体に、旅人の心をそっとほどく細やかな仕掛けが散りばめられています。 にぎやかな表通りから一本入った静かな立地のおかげで、館内は驚くほど静かで穏やかな空気が流れています。
特に印象的なのが、中庭を望む廊下に設えられたガラス床です。 お風呂上がりや食事の合間にそこを通りかかると、ガラス越しに池を優雅に泳ぐ錦鯉の姿を眺めることができます。 水面を揺らす美しい錦鯉の影と、木の温もりが調和した館内空間は、忙しく観光地を巡る旅では得られない、心地よい「余白」を旅にもたらしてくれます。
【湯・食】宿の中で完結する、深い癒やしのひととき
外湯めぐりの賑やかさを楽しんだ後は、宿に戻って「しののめ荘」ならではの名湯と美食に浸りましょう。 館内には、自然石をあしらった天然温泉の「岩風呂」があり、城崎の塩化物泉の湯を静かに心ゆくまで堪能できます。 塩化物泉は保湿性が高く、肌にハリを与える美肌の湯としても知られており、外湯の賑やかさとはまた違った、プライベートで落ち着いた湯浴みを楽しめます。 さらに、15:00から23:00まで利用可能な別館の「貸切風呂」もあり、大切な人と誰にも気兼ねすることなく、温かなお湯に身体を委ねる至福の時間が叶います。

身体の芯まで温まった後にいただく夕食は、但馬や城崎の地元食材を活かした会席料理です。 冬の松葉ガニや、通年で人気の但馬牛など、地元の誇りである食材が、宿の落ち着いた客室や広間でお膳を彩ります。 地元農家直送の新鮮な野菜や、但馬産のお米など、細部にまでこだわった地の恵みを地酒とともにじっくりと味わう夜は、旅の記憶をより豊かに彩ってくれます。
おわりに ― 何度でも帰りたくなる、旅先の我が家
浴衣に身を包み、名湯に癒やされ、地の味覚をじっくりと味わい、畳の上でまどろむ。 しののめ荘で過ごす時間は、きらびやかで豪華な体験というよりも、心と身体をそっと元の健やかな状態へと「整える」体験です。
「ふと立ち寄り、何度でも帰りたくなる宿」。 次の休日は、慌ただしい日常を一度お休みして、あなたにとっての「もう一つの居場所」である城崎温泉・しののめ荘へ、心ほどける旅に出かけてみませんか。