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コラム

城崎温泉の紅葉はいつ見頃? ― 温泉寺とロープウェイで出会う、湯の町の晩秋 

朝晩の空気がひんやりと澄み、大谿川の柳がわずかに色を変えはじめると、城崎温泉は一年でいちばん穏やかな季節を迎えます。夏の賑わいとカニの季節のはざまにある晩秋は、のんびりと町を歩くのにぴったりです。城崎温泉の紅葉は例年11月上旬から色づきはじめ、温泉寺の境内は12月上旬ごろまで、温泉街に近い東山公園は11月中旬から下旬が見頃の目安です。 今回は、しののめ荘から歩いて出かけられる紅葉の名所と、秋の城崎を楽しむコツをご紹介します。

開湯の物語が眠る「温泉寺」で、色づく境内を歩く 

※写真は、夏に撮影しています

城崎温泉の守護寺として親しまれる温泉寺は、この町の始まりと深く結びついたお寺です。言い伝えによれば、奈良時代の720年、道智上人が神のお告げを受けて千日の修行を重ね、その末に湯が湧き出したのが城崎温泉の起こりとされています。 

秋になると、薬師堂や参道を含む境内全体が赤や黄に染まります。南北朝時代に建てられた本堂と、平安時代の千手観音立像は、いずれも国の重要文化財。1300年の湯の歴史を感じながら紅葉の参道を上る時間は、温泉街の賑わいとはまた違う、静かな贅沢です。 薬師堂の前には、温泉を飲むことのできる湯飲み場や、作家・有島武郎の歌碑もあります。 

ロープウェイで大師山へ ― 紅葉の山を眼下に空中散歩 

温泉寺へは、参道の石段を歩いて上るほか、城崎温泉ロープウェイを使う方法もあります。1963年に開業したこのロープウェイは、全長676m、高低差約200mを約7分で結びます。山麓駅・温泉寺駅・山頂駅の3駅があり、途中に駅を持つロープウェイは全国でも珍しい存在です。駅舎は国の登録有形文化財にもなっています。 

山頂からは、温泉街の家並みと円山川、天気に恵まれれば日本海までを見渡せます。城崎温泉の町並みはミシュラン・グリーンガイドで二つ星、ロープウェイからの眺めは一つ星の評価を受けた景色。紅葉に染まる山肌を足もとに眺める7分間は、秋ならではのご褒美です。運行日や時間は季節によって変わるため、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。 

温泉街に近い東山公園も、秋に訪れたい場所の一つです。見頃は例年11月中旬から下旬ごろ。高台から見下ろす温泉街の瓦屋根と、色づいた木々の取り合わせは、湯の町ならではの秋景色です。温泉寺やロープウェイとあわせて、半日かけてゆっくりめぐるのもおすすめです。 

紅葉散策をもっと楽しむ、しののめ荘からの歩き方 

しののめ荘からロープウェイの山麓駅までは、歩いて10分ほど。おすすめは朝食後の午前中です。斜めから差しこむやわらかな光が葉を透かし、紅葉がいっそう鮮やかに見えます。浴衣で歩くには肌寒い季節なので、羽織や上着を一枚お持ちください。 

たとえば、こんな半日コースはいかがでしょう。 

  • 9時ごろ:朝食を済ませて宿を出発。大谿川沿いを歩いてロープウェイの山麓駅へ。 
  • 10時ごろ:ロープウェイで山頂へ。眺めを楽しんだら、帰りは温泉寺駅で途中下車して境内を散策。 
  • 正午ごろ:温泉街へ戻って昼食。午後は外湯でひと休み。 

散策で冷えた体は、外湯で温めるのが城崎流。しののめ荘は外湯「地蔵湯」のすぐ近くにあるので、宿に戻る前にひと浸かりするのもおすすめです。湯上がりに柳並木を眺めながらのんびり歩けば、晩秋の城崎の空気を存分に味わえます。 

夕食には、秋の味覚・香住ガニ(紅ズワイガニ)を。11月7日からは松葉ガニを使った冬のお料理に替わるため、紅葉の見頃とカニの解禁が重なる11月は、秋と冬の両方を楽しめる季節でもあります。 

おわりに ― 静かな秋の城崎で、自分の歩幅を取り戻す 

色づく境内を歩き、空から湯の町を眺め、冷えた体を湯でほどく。賑わいの季節の合間にある晩秋の城崎は、自分のペースで過ごしたい大人の旅にこそ似合います。 

散策の拠点に、外湯にも近いしののめ荘をお選びください。静かな和室で、秋の夜長をゆっくりとお過ごしいただけます。 

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